あがり症のメカニズム
あがり症のメカニズムはどのようになっているのでしょうか？あがり症とは、人前であがり、緊張する、思うように話が出来なくなる、顔が赤くなる、人の視線が気になる、という症状が現れます。日本人に多く見られる強迫神経症のひとつなのです。こうしたあがり症の症状は、人から変に思われるのではないかという不安が根底にあると考えられます。
日本のような和を尊ぶ社会においては、人間関係が社会基盤となっています。その崩壊は、社会的死を意味し、その恐怖があがり症の原因となっているのかもしれません。身体的反応から考えると、人は誰でも緊張すれば、自律神経のうちの交感神経が優位になります。
これは動物が毛を逆立てて臨戦態勢に入ったときのような状態と同じです。心臓が高鳴り、顔面は紅潮し、汗をかいて体を硬く緊張させます。あがり症の人は、交感神経が人より敏感で、このような反応が少々強く出すぎてしまうと考えられるのです。
自律神経が刺激されることで、どういうことが起こるのかというと簡単に言えば運動能力と集中力を高まるのです。動物には当たり前に備わっているものなのです。あがり症の症状は誰にでも起きる身体的反応だといえます。これが過度に出てしまうのがあがり症なのです。自分の周囲に対して意識しすぎるが余り、正常な状態を失ってしまうのがあがり症なのです。
